剱岳北方稜線周辺(富山) 大倉山(1443.2m) 2018年10月20日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 6:19 駐車余地(桑首橋)−−6:29 廃林道終点−−6:30 登山口−−7:22 1054m標高点−−8:25 大倉山 8:29−−9:08 1054m標高点−−9:30 登山口−−9:39 駐車余地

場所富山県魚津市/中新川郡上市町
年月日2018年10月20日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場廃林道入口付近に駐車余地あり
登山道の有無あり
籔の有無登山道に若干はみ出した藪があるので、朝露に濡れた時間は雨具が必要
危険個所の有無無し
山頂の展望ありのはずだがガスで真っ白だった
GPSトラックログ
(GPX形式)
ここをクリックしてダウンロード
コメント雨の予報の中を登ったが、うまい具合に歩いている間は雨がやんでくれた。でも濡れた藪のはみ出しで足はびしょ濡れになってしまった。登山道は予想よりも良好で迷うような箇所は無かった。山頂に鐘あり




桑首橋の袂に駐車 桑首橋を渡った先が廃林道入口
廃林道入口 路面はかなり荒れている
しばらくはオフロード車なら進入可能 さすがにこれ以上は車は無理
廃林道終点 廃林道終点のすぐ先が登山口
意外と明瞭な道が続く 立派な標石
フィックスロープが各所にある 標高100m毎に標石あり。でも50mくらい低い
標高1030m。ガスの層に突入 標高1100m
標高1110m。富山平野方面が開ける 一瞬ガスが切れて前ぽが見える
標高1360m 標高1440m峰
大倉山山頂 山頂の鐘
登山道開通記念碑 山頂の東側50mくらいで登山道終点
標高1250mから登ってきた尾根を見下ろす 廃林道到着
廃林道から駐車箇所を見る

 今週末は久しぶりに天気が良くなると思いきや、土曜日は長野や北陸方面は寒気の影響で大気の状態が不安定で雷雨の予報。でも日曜日は絶好の好天となる予定で、ここのところ雨の山登りも慣れてしまったので出かけることにした。長野県内の未踏峰は2週間後に予定があるついでに登ることにしているので、今週も富山まで足を延ばすことに。地図を見たりネットで検索したりして、雨でも藪漕ぎ不要で登れるそこそこの登山道がある山ということで大倉山を選んだ。ネット検索の結果では1級の登山道とまではいかないが、それなりの数の登山者がいるようなので、先週の大熊山のようにはならないだろう。

 今週も一般道で現地まで。夜なので3時間強で登山口に繋がる林道起点に到着。先週、県道通過時に「大倉山、濁谷山」の案内が出ていたのを確認している。実際に通行可能なのか心配だったが道幅は細いが舗装されていて交差する広い林道に到着。しかしその先はほぼ廃林道状態で普通車での進入は無謀で、桑首沢にかかる桑首橋を渡った先の駐車余地に車を止めて仮眠。夜中は星が見えていたが日付を跨いでから雨が降り出して想定の範囲内とはいえテンションが下がる。予定通り5時半に起床、軽く飯を食って出発。幸いにして雨は上がったが富山の午前中の降水確率は60%、いつ降り始めてもおかしくないので傘とゴアを持つ。

 廃林道は入口のみ普通車で走行可能な路面だが、すぐに荒れてオフロード車以外は無理となり、その先で一時的に復活するが、今度は草が生えてほとんど車が入った形跡が消える。草が消えて広場に出れば登山口手前で、沢地形のすぐ先で直進は藪に覆われて道が左へ曲がって登りにかかる。ここが登山口だが標識は倒れていた。廃林道はかなり草ぼうぼうで雨に濡れていたが、尾根に取り付くと下草が減って逆に道がはっきりした。笹や灌木枝のはみ出しが無いわけではないが、予想よりもずっとマシな道で登山道と呼んでいいレベルであった。足元に触れる藪が少ないのでロングスパッツが無くても大丈夫だろうと長ズボンのまま歩くことにした。この方が涼しくて汗をかかなくて済む。登山者の多さを物語るように、場所によっては表土がはげ落ちて滑りやすい赤土がむき出しになっている箇所もあった。

 登山道脇には現在地の標高を示す標石が点在、最初の1つは721.5mと妙に細かく刻まれていたが、GPSの軌跡で確認したら標高は約770mであった。高度計の表示もほぼ同じで山頂到着時の標高表示はほとんど狂っていなかったので、おそらくそれが正しい標高だと思う。この標石の他は標高800m、900m・・・と100m毎に標石があるが、一部を除いて標高は約40m低い方にずれていた。おそらく設置した当時はGPSが無かったか、石を設置した人は高度計を持っていなかったのだろう。この尾根は変化の少ない単調な登り地形なので地形で標高を確認することは不可能で、GPSか高度計が不可欠だ。

 標高1000mを越えるとガスの層に突入するが、ありがたいことに雨は降ってこない。予報では天候は徐々に回復に向かっているとのことだが、空の明るさはあまり変わらないように思える。標高1100m付近で樹林が切れて北側の展望が開けると、ガスが晴れてお隣の山並みが見えていた。これは本当に回復傾向なのかもしれないと気を良くするが、夜間の雨で濡れた笹の微妙なはみ出しで徐々にズボンが濡れてきた。結局、面倒なので最後まで雨具を付けなかったが、まとまった濡れた藪が無くても点在する濡れた笹に長時間ちょっとずつ触れた影響でズボンだけでなく靴下まで濡れてしまった。面倒がらずにロングスパッツを装着すれば8割がたの濡れを阻止できただろう。

 残念ながらガスからの解放は長続きせず、標高1300mほどで再びガスの中へ。なだらかな1440m峰を越えて僅かな登り返しで大倉山山頂に到着。花崗岩の石組に囲まれた三角点と祠、それに登山道開設記念碑があった。登山道はここでおしまいではなくまだ先に続いていたので進んでみることに。右手(東)の樹林が開けて剱岳方面の展望がありそうだがガスで展望皆無。山頂よりもこちらの方が展望を楽しみながら休憩できそうな場所であった。登山道はその先の杉の木でおしまい。山頂から50mくらいであり、もしかしたら濁谷山まで続いているのかと期待したが、そんな大サービスはなかった。

 帰りも往路を戻る。相変わらずガスと曇りだが雨が落ちてくることはなく廃林道へ。しかしその直前で濡れた木の根で足を滑らせ、反射的に左手を手をついた時に掌の皮膚がマメのように小さな円形に剥けて血が流れ、ひじの付近に擦り傷、そして人差し指の爪をはがしそうになり、深爪したときのように爪と指の間が切れて猛烈に痛かった! この傷の痛みが最悪で、数日間は右手人差し指先端が熱を持ち強烈な痛みで使い物にならず、日常生活に大いに支障が出てしまった。特にPCでキーを打つのに出た影響が最大だった。

 濡れた草に覆われた廃林道を抜けて駐車箇所へ。雨には降られなかったもののズボンはすっかり濡れて靴下も濡れ、その影響で登山靴は足首付近まで濡れてしまい、車に戻ってからすぐに着替えた。ちょうどこのタイミングで雨が降り出し、お昼頃には本降りとなった。早めに登り始めて戻ってきてよかった。


 下山後に、この先にある濁谷山への林道の様子を確認に向かう。尻高山に続く尾根を越える箇所で公園があり、尾根上に細い踏跡があり「尻高山登山道」の手書きの文字あり。あまりいいとは言えそうにないが、一応道はあるようだ。ここは後日だな。さらに林道を進むと斜面が大規模に崩れて車の通行は不可能な場所に遭遇。残念ながらこのルートでは濁谷山まで達するのは無理だ。今は角川か小早川沿いの林道経由で入るしかなく、その情報が得られただけでも収穫だった。

 

都道府県別2000m未満山行記録リスト

 

日付順2000m未満山行記録リスト

 

ホームページトップ